うなぎだよ

ゆとり世代が好きなものについて呟く

シン・ゴジラはボッタクリ映画だ。

シンゴジラ観たんですよ。二回。んで三回目も行こうと思ってる次第です。なんでこんなに何回も行かなきゃいけねぇんだよ金かかるじゃねーか!!ちくしょう!!ボッタクリだ!!

というわけで、なぜシンゴジラはこんなにもボッタクリなのか、もとい、なぜ何度も観たくなってしまうのか。僕なりの感想をゴリゴリネタバレしながら書いてみたいと思います。

情報量が多い

シンゴジラでは、登場人物がとにかく小難しい言葉を使い、早口で喋ります。しかも複数人がテンポ良くまくしたてるシーンが多く、少しの聞き逃しも許されない。さらにテロップや資料などもあるため一回の視聴で全ての情報を把握するのはほぼ不可能。というか二回観たけどまだ全部わかってない。前半の登場人物とか全く覚えられない。あとから「あの人すごくよかったよね!ほらあの…」ってなるんだよ!名前も役職も覚えてねえよ!もっかい観るしかないじゃないか!ボッタクリだ!!

小ネタが多い

なんか色々パロディネタがたくさんあるらしいんですよ。知らんけど。ネットで調べてもう一回見に行かないと…。さらに、有名人をチョイ役で出す的なネタが盛りだくさんなんですよ!観たあとで「前田敦子出てきたねー」「えっ、マジ…?」「KREVAもいたよね」「庵野監督もいるらしいよ」って知るかー!前情報なしで見つけられるわけあるか!隠れミッ◯ーか!もっかい観るしかないじゃねーか!ボッタクリだ!!

観たあとの気分が良い

映画の後半部分って、国連核兵器使用決定という非常に大きな絶望シーンから、全てのことが上手くいって最後は完全なるハッピーエンドなんですよね。派手な演出こそないですが、古今まれに見るハッピーな終わり方ですよ。だから、見終わったあとすごく心地いいんですよね。俺も、頑張ろう…。なんて思ってしまったりして。あの気持ちよさをもう一回味わいたいんですよ!観に行くしかないじゃないですか!ちくしょう!ボッタクリだ!!

何度も観ると印象が変わる

映画の前半部分では、閣僚会議のシーンが大半を占めています。これって明らかに、会議ばかりで物事がなかなか進まない霞が関を揶揄してるじゃないですか。そんな中、主人公の矢口だけが本質を見抜き迅速な行動を起こそうと奮闘している。矢口だけは周りの老人たちとは違う。そんなイメージを、一度目の視聴では受けました。

ところがですよ、二回目観たら、違うんです。閣僚の方々、めちゃめちゃかっこいいんですよ。日本の政治のシステムの中で、それぞれの仕事を的確に、迅速にこなしている。若干怪しい人もいますけれども、各々のキャラが本当に立っている。かっこいい。

分かりやすい笑いどころとして特徴的なシーンがあります。ゴジラに対してどう対処するかを決めかねている場面で、矢口蘭堂が耐えかねて「これこれこうしてください」と言うと、「それ、どの役所に言ったんですか?」と返される。ここで観客席では笑いが起きるわけです。「いやー典型的お役所仕事だなあ〜」的な笑いですね。

しかしどうでしょう、他の登場人物の発言に対してこのような返答がいちどでもありましたか?ないですよね。霞が関で物事を進めるためにはどの省庁を動かせばいいか、どの会議を開けばいいか、どのタイミングで会見を開くべきか。そういったことを、矢口"以外"は皆熟知していたわけです。矢口くん、意外とお子ちゃまなんだね。そんな風にさえ思えてしまいました。(一回目は矢口かっけー!とかいってシビれてたくせに…)

そうなると、ゴジラに破壊された跡地での赤坂さんの台詞であったり、もうとにかくいろんなものが、一度目に観たときと全っ然印象が違う。石原さとみの変なルー語にもすっかり慣れているのでもはや好印象しかないですし。いやあのキャラは本当にすごいですね。登場人物が多いのでそれぞれをそこまで深く観察する余裕がなかった一度目と比べ、二度目は余裕があるのでキャラの立ち方がより良くわかって楽しいです。みんながみんな、いいキャラなんだよなあ…。

何度も見る度面白くなるのでボッタクリである

二回観ただけでこんなにもたくさんの発見や感動があるなんて、三回目も行くしかないじゃないですか!そして三回目もどうせ、四回目行くしかないとか言ってしまうんですよ!ちくしょう!!ボッタクリだーーーー!!!!